ミシンの速度コントローラー(旧タイプ)
昔、どこの家庭にもあった、大きなミシン。大抵、机と一緒で、普段はクルッと回転して逆さの状態で収納されていました。ちょうど、覆面パトカーの回転灯の様です。
さて、そんなミシンは、足踏み式の速度コントローラが付いていました(男子も家庭科でちょっとは使ったことがあるはずです。 アクセルのような、フットコントローラをちょっとだけ踏むと、モータが「ジー」と言い出して、更に踏むと「ダダダダッ」と縫い始めました。
今思うと、チョッパ制御っぽいな(音が)と思いましたが、そんな高度なものが使ってあるとも思えず、入手して調べてみました。
これが今回分解するミシンのフットコントローラです。
持ってみると、ずいぶん軽いですね。
ひっくり返すとこんな感じです。
ペナペナで、内部はスカスカです。
ぎっしり電子部品が詰まっている様子は無いです。
あけてみると・・・。
すごくシンプル。
瀬戸物のカバーがある。チョッパでは無さそう。
瀬戸物の蓋を取ってみると・・・。
内部にはカーボン製の円板がぎっしり。
どうやら接触抵抗の変化を使った、抵抗制御のようです。
昔のミシンはユニバーサルモータを交流で使っています。ジーという音は60Hzの音だったようです。
なーんだ。
しかし、これ、あんまり長時間低速で使うと、かなり熱を持ちそうですね。
Indexページへ