螺旋鏡車式テレビジョン受像機を製作しました。
NBTVA標準フォーマットを受像します。
螺旋鏡車式テレビジョン受像機とは、回転軸に細長い鏡を螺旋状に配置した”螺旋鏡車”を用いたテレビジョン受像機です。
それぞれの鏡は、360°を走査線数で除した角度だけずらして回転軸に取り付けてあります。回転軸はモーター駆動されると、螺旋鏡車から
離して配置された線光源からの光が細長い鏡で反射され、見ている人には面上に光の点が動いているように見えます(つまり、走査)。
実際の構造は、反射面をもつ短冊上の金属片を、一定の角度ずらして軸上に積み上げた構造です。発明者はDelamere B.Gardner氏です(1928年に発明)。
ニポー円板、ワイラー鏡車とも違う第三の仕組みです。
円板に穴をあけたもの
ニポー円板
ニポー円板の派生品:レンズディスクなど
回転鏡を使ったもので、光源の光を反射しスクリーン上に投射しつつ走査し画面を構成するもの
1回転軸:ワイラー鏡車
2回転軸:ロージンク鏡車
回転鏡を使ったもので、光源を当てた鏡を直接見るもの
螺旋鏡車
(こうして書いていると、螺旋鏡車はワイラー鏡車の変形のようにも思えました)
作成したものの寸法は、外箱寸法は310mm×320mm×460mm(高さ×幅×奥行)で、光源幅は約2mm、長さ150mm、鏡の短冊の幅2.7mm、長さ100mmです。
特徴:通常の鏡を細く切断して使用。普通の螺旋鏡車は短冊状の金属板を、ある角度だけずらしながら積み上げて製作、反射面は金属板の端面を磨いて鏡としています(表面鏡)。
今回は3Dプリンタで作成した板に鏡(ガラスの裏面にアルミ蒸着した普通の鏡)を張り付けて製作しています。つまり表面鏡ではありません。外箱の奥に見えるのが螺旋鏡車です。
歴史的にはニポー円板ともワイラー鏡車とも異なる構造の機械式テレビジョンとして機械式テレビジョンの後期に研究されました。分類としては鏡の反射を利用したものです。
メリットとして
・大画面が得られる(ニポー円板と比較して)
・画面の輝度が高い
・条件によっては複数人で見ることが出来る
・走査線が目立たない
デメリットとして、
・鏡車が複雑であり量産性が悪い
・鏡車を金属で製作することが多いので重い
・暗室で使用するか、鏡車の周囲に覆いをつけて鏡車に外部光が当たらないような構造が必要
・見る場所によって画面が伸び縮みするので、視聴者の距離が制限される など
・光源がスリット状で製作しにくかったと思われる(開発当時)
ことなどが挙げられます。





