カラーアダプター
カラーテレビが非常に高価だったころ、安価にカラーテレビを実現できないかと考えたようです。
米国では"Col-r-tel converter"など、白黒テレビをカラー化するアダプターが販売されていました。
日本でも、数社から販売されたようです。実際にどんな映像だったか、再現するために製作しました。
白黒テレビをカラーテレビにする原理は、白黒60フィールドを順に赤、緑、青の輝度成分の映像信号に切り替えながら、それに同期してカラーフィルターを回転させます。
本物のカラーテレビであれば、赤緑青の輝度で変調された電子ビームがシャドウマスクを通して赤緑青の蛍光体を光らせて色を再現して画面を構成します(フィールドを構成)。
このカラーアダプターはフィールド順次式でカラー化します。CBS方式と書かれていることもありますがCBS方式は毎秒フィールド枚数が144枚なのです。これはCBS方式と同じフィールド順次式のカラーテレビ(毎秒フィールド枚数60枚)です。
なお、NTSCコンポジット信号をRGBの各色の信号に変換する回路は秋月電子のRGBコンバーターを使用しています。
これを使うと、回路が簡単になりますので製作する気になった次第です。
写真のものは扁平白黒ブラウン管を使用しています。古いドアモニターに使われていたものです。
動画を見ていただくと分かりますが、ちらつきが酷いです。特に、原色だけの部分はちらつきます。製作してみて、普及しなかった理由が分かります。
カラーテレビについては、価格を抑えるためにシャドウマスク式以外の方式が考えられました。
トリネスコープ(3管式カラーテレビ、三菱電機)、オリコカラー(2管式、疑似カラーテレビ)、カラーアダプター(3色円板式、数社)などありましたが、
結局は「円板が回ったりブラウン管が何本もあったりするものでなく、普通の白黒テレビみたいな形のもの」しか受け入れられないことがわかりました。
■メリット
・安い(カラーテレビの10分の1)
・既存の白黒テレビを活用できる
■デメリット
・ちらつく
・動きが速い映像だと色ずれする
・カラーフィルター円板が大きい(画面サイズの3倍くらいの直径になる、14型だと直径600mm程度)
(カラーフィルター円板を円筒にして、円筒の中にブラウン管を配置したものもありました)
・カラーフィルター円板回転音がうるさい
・カラーフィルター円板が回転するので危険(円板のカバーが無いものが多い)
・白黒放送時にはカラーアダプターを取り外す必要がある(カラー放送開始当時は殆ど白黒番組)
(または円板を青フィルターの位置で固定して”白黒”でなく”青黒”とした)
・大手メーカーは作っておらず、キットなどの形で販売
・白黒テレビの回路の改造が多少必要、など





